ヘブライ人への手紙1:1-14  2021.4.11

                    西澤 正文

テーマ:神は御子によって語られた(2)

▢1-4 神は御子によって語られた(2) 

 旧約の時代、神は、かつて預言者たちによって、律法や儀式、種々の制度、士師たち、王たち、預言者たちを通し、神の意志を示されました。そして、この終わりの時代=新約時代になり御子・イエスによって語られました。神はこのイエスを天地万物の相続人とし、またイエス(=光に)より世界を創造されました。

 このことはコロサイの信徒の手紙で言われています。「天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。」(1:16)

 従って、イエスは、神の栄光そのものであり、救い主・キリストが神であり、御言葉により天地万物を統治され、また「罪を清められた後」=人類の罪を担い、身代わりとなって十字架に架かり命を捧げ天国に帰られ、天におられる全能の神により名誉ある地位に就かれた のです。

▢5-14 御子は天使にまさる

 4節には「御子は、天使たちより優れた者となられました。」とはっきり語られていますが、御子と天使の関係、両者の違いについて、解っているようでなかなかはっきりしていないと思います。天使は神の意志の伝達者であることが、イエスの誕生のところで示されています。

・「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって

宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分

の民を罪から救うからである。」(マタイ1:20-21)

・「その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜

 

 

 

通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカ2:8-15)

 救主・メシア誕生を告知すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言いました。「いと高きところには栄光、神にあれ、 地には平和、御心に適う人にあれ。」天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合いました。(ルカ2:8-15)

 ここで、天使とイエスの違いを整理しますと、天使は、神の使い、使者、代弁者、一方、イエスは神の独り子であり、救主・メシアと言えます。 

▢まとめとして

 御子・イエスキリストは、万物の創造者(光(=イエス・キリスト)あれ、により天地創造が為された)、神の栄光の顕現、本質そのもの、そして我々が犯した罪の身代わり・請負人です。この御子イエスによって生活が許されています。

 

 

旧約の時代、神は予言者を介して自身の御心を占めされました。それが、御子イエスが誕生し新約時代に入り、イエスは直接、私たちに語ってくださいました。イエスは、私たちの罪を赦すために誕生され、私たちの身代わりとなって十字架につかれこの世を去られました。ですから、心から「イエスは私の救主です」とはっきりとためらいもなく告白できる生活をしたいと願っています。