ペトロの手紙Ⅰ3:1-2          2022.3.6

テーマ:命の恵みを共に受け継ぐ者として尊敬し合いなさい(7)

 夫婦の中で、夫がキリスト者でない人であっても、生活のパートナーである妻の暮らしのふるまいを見て、信仰に導かれることがあります。ですから、言葉であれこれ説明するのでなく、暮らしの中で神を信じる者として慎ましく生活する事が大切です。

 何故なら、「神を畏れるあなた方の純真な生活」を夫が自分の目で見て、耳で聞いて納得できるからです。これほど確かなものはありません。

 夫人の身にまとう服装や身を飾る装飾品等は、体の外側の物、それよりも妻自身の内面から滲み出る人柄こそが大切ではないでしょうか。人柄とは何でしょうか? 態度が優しく、おとなしく、落ち着き、慎み深い姿と言ったところでしょうか…内面から自然とにじみ出る優しさ、落ち着きではないでしょうか。

 女性は、命に敏感です。「命の尊さ」については、男性以上に敏感です。10代後半あたりから生理で辛い思いをし、妊娠すれば10か月間体内で育て、生みの苦しみを経て出産、出産と同時に育児・子育をします。ですから男性以上に生命に敏感であり、命を尊ぶ考えを持つことは当然と言えます。

 現在、ロシア軍がウクライナに侵攻し、激しい戦いが繰り広げられ、その様子が毎日ニュースで詳しく報道されています。その中で最近、命を賭けたウクライナ女性が銃を構えたロシア兵に抗議する姿がテレビに流れ話題になりました。ひとりのウクライナの女性が、銃を持ち武装したロシア軍人の前で堂々と立ち向かう姿が映し出されました。放映され

 

 

 

 

た勇敢な姿に驚き、感動の声があちこちで起きました。

 女性は体を張って命を賭けて軍人に立ち向かったのです。24日(現地時間)、英デイリー・メールはウクライナの中年女性が街中に立っているロシア軍人に抗議する姿を収めた映像を公開した。映像はクリム半島に隣接するウクライナ南部のヘルソン州で撮影されたものでした。白いニット帽をかぶった女性はロシア人に近づき、「わたしの国に何しに来たの?」、「ウクライナに何故来たんだ!」と声を荒げた。女性は続けて「ヒマワリの種をポケットに入れておけ。あなたが死んだらウクライナでそのひまわりが育つことになるから」と訴え、ゆうゆうとその場を離れた。ロシア兵は何も答えられませんでした。(参考までに:ウクライナはヒマワリの種の世界最大の生産国)

▢結びにかえて

 どうして敵を愛せるか…敵であるその人もまた神様から愛されている人と思う事だと思います。平和の問題は、悪の問題の解決が無ければ無理だと思います。反対意見の人もいます。神はその人をも愛されました。イエスは悪人のためにも十字架に付かれました。この理解が原動力です。「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださる」(マタイ25:45) 神は、敵、悪人、善人にも太陽を、雨を注がれます。全ての人に恵を注ぎ愛しておられます。この神の広い世界観に立たなければ、政界の平和は実現しません。