ペトロの手紙Ⅱ 3:1-18  2022.5.1

小田弘平

    キリストは十字架による死から復活し天に帰られた。しかし主キリストは再びわたしたちの生きる地上に来られてすべての人を裁かれる。キリスト者はこの「再臨」信仰を与えられている。

   この再臨の時はいつ来るのか。初代の信徒たちはその時期は早く来ると思っていた。初代の信徒たちの信仰をあざける者たちが「主が来るという約束は、いったいどうなったのだ。父たちが死んでこのかた、世の中のことは、天地創造の始めから何一つ変わらないではないか。」と非難した。

   しかしこの手紙の著者は言う。主は約束の実現を遅らせておられるのではない。一人でも滅びないで

 

 

皆が悔い改めるよう、主はあなた方のために忍耐さ

れているのだという。そのため、「一日は千年のようで、千年は一日のように」感じられるのだ。現代に生きるわたしたちも同様だ。世の終わりはまだ先だと高をくくってはいけない。来臨の時は想像以上に速く来る。忍耐して神により頼んで生きるのだ。

 

 

   再臨の日、キリストが審判者として来られ、すべての人を裁かれる。しかしキリストを信じる者には救いの完成の日である。わたしたちは救い主イエス・キリストの恵みによって新しい人間として造られることを祈りつつ今日という日を生きよう。