ヨハネによる福音書20章1~31節         2022.12.11

小田弘平

 イエスは十字架の死によって墓に埋葬された。しかし弟子たちはイエスが死者の中から甦られる(復活される)ことを理解していなかった。「イエスは死人の中から復活されなければならない」という聖書の言葉をこの時までまだ彼らは理解していなかったのである。しかしマグダラのマリアは「主を見ました」と弟子たちに告げる。

 ところが弟子たちはイエスが甦ったことをユダヤ人が知ると、自分たちも同じように殺されると思い、家の戸に鍵をかけて潜んでいた。

そこに甦られたイエスが彼らの前にイエスが現れ、「あなたがたに平和がありますように」と言われた。あなたがたは「神の子メシアの弟子として神の国の福音を伝えるのだから、安心して伝

 

道しなさい」と言われるのだ。そのために必要な力である聖霊があなたがたに与えられると。弟子たちには常にイエスが聖霊という形で共におられるからである。

 ヨハネによる福音書の著者ヨハネはイエスを信じる者は、永遠の命を得ているという。神はイエスを信じる者は皆永遠の命を受け、終わりの日に復活させると約束されているからである。

私たちはこの言葉に励まされる。私たちは困難の中で立ち往生するとき、神の子であるイエス・キリストが共に歩んでくださっていることを信じて生き抜こう。神は聖霊という援護者を送ってくださっているのだ。