ルカによる福音書10:1-20       024.9.22

西澤 正文

テーマ:それよりもあなた方の名が天に書き記されていることを喜びなさい。

 9章1~6節では12人の弟子を派遣しました。今回、72人の派遣です。派遣の動機は、飼主のいない羊のように多くの群集が人生の目標を見失い、どの方向に進んでよいのか迷っていて、精神的にも肉体的にも一杯一杯の状態、途方に暮れた状態。それを見たイエスが心を痛められ、弟子達を派遣されました。

 弟子の派遣の具体的な目的は、神の国を宣べ伝え、病人を癒すことです。しかし、未経験の弟子達にとって、内心は非常に心細いのでしょう。そのためにイエスは派遣にあたり、細かな注意を与えられました。弟子の派遣は、「狼の群れに小羊を送り込むようなもの」と考えていました。そのため、旅のために何も持つな、財布も、履物も持って行くな、と言われました。旅支度は奪われることがないよう簡単にという事です。旅費や生活費は神に信頼せよ、という事です。派遣は、弟子の信仰が試される機会でもあります。

 

 私が実際にお会いし講話をお聞きした独立伝道者は、皆さんが質素な生活を送っていました。伝道者の講話をお聞きし、信仰に導かれた人が少なからずいました。伝道者の慎ましく地味な生活態度を拝見し、そこから講話以上の確信を得て、入信する人も多くいました。信仰と生活が一致していることを自分の目で確かめられた故、これ程説得力があるものはありません。

▢まとめとして

 私達の周りにいる大方の人々は、一度の人生だから、悩み、苦しみに負けず楽しく生活できればそれでいい、と割り切って生活しています。しかし見方を変えれば、自分の事しか考えられない、狭い視野の人たちと言えます。人生を終え、天に帰る時、果たして神様に「よくやったよ」と言ってもらえるでしょうか? 私達の目標は、神様に愛され、私たち一人一人の名が天に書き記される事です。日々、神様と向き合い、これで良いですかと、問いながら生活していきましょう!