17章1-34節      2020.1.12
                                                                                      小田弘平
 フィリピ伝道で予想もしなかった大きな恵みを与えられたパウロはシラスとともに、フィリピで与えられた信徒リディアの紹介状を手にして希望をもって、テサロニケに入った。
  パウロはいつものようにユダヤ人の会堂に行ってイエス・キリストの福音を説いた。パウロが語った主題は二つあった。「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活する」、「このメシアとは、私が今伝えているイエス・キリストである。」
  パウロの伝道によりテサロニケの多くの人がイエス・キリストの信仰に入ったので、伝統的なユダヤ教の信仰に生きるユダヤ人は妬みを抱いて、暴動を起こし会堂司ヤソンを襲い、町の責任者に 告発をした。町の責任者は保証金をとってヤソンたちを釈放した。パウロの伝道によって信仰に入ったテサロニケの信仰の兄弟たちはパ

 

 

ウロの身を守るため、夜のうちに二人をべレアに送り出した。べレアでもパウロとシラスはユダヤ人の会堂に入って、イエス・キリストの福音を説いた。この土地は直な人たちが多く、信仰を求める上流婦人など多くの人が信仰に入った。この噂を聞いたテサロニケのユダヤ教徒たちはまた大挙してべレアに押しかけ、騒動を起こした。そこで信仰の兄弟たちはパウロを直ちに海路でアテネに送った。
 アテネに到着したパウロはアテネが偶像崇拝に満ちていることを知り、憤ってアテネの人々と論争をした。しかしアテネの人はヘブライ世界と異なり、哲学を好むものが多く、パウロの語るイエス・キリストの福音を信じようとはしなかった。彼らは信仰の真理を求めようとしなかったのである。