コリントの信徒への手紙Ⅰ16:1-24     2024.4.28

西澤 正文

テーマ:目を覚ましていなさい。信仰に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。何事も愛をもって行いなさい。(13-14)

 キリストに敵対する人の多いコリントにおいて、人々が罪に陥らないよう「目を覚まし」、敵に乗せられないように注意し、キリストの中にとどまり、堅く「信仰に立ち」、悪に対しては「勇敢に力強く」向かわなければならないことを教えた。この13—14節はコリントの信徒の手紙Ⅰ全体のキーワードである。

 パウロはステファナの一家にバプテスマを施したことはこの手紙1:16に触れてある。ステファナは、アカイア州(コリントの街の州)で最初の信者となった。また、ステファノは信者のために献身的に働くひとであり、特にステファナ一家を重んずべきことを教えられた。また、彼ら一家だけでなく彼らと共に働かれた人たちにも従ってほしいと伝えた。

 ステファナ、フォルトナト、アカイコ達もエフェソに住む私・パウロのところ

 

に来てくれ、あなた方が不在の時、代わりを務めてくれたこのような人たちを大事にしてほしいと。

 また、アジア州の諸教会(エフェソ、コロサイ、ラオデキア等パウロが伝道した都市の教会)から、また、アキラとプリスカから、また、その家の集会から、主にあってくれぐれもあなた方に宜しくと。

 この長い手紙を閉じるの当たり、パウロは、今まで共に働いた多くの人達の名を出し、これからも宜しく頼みますと伝えている。この気配りがあってこそ、パウロの今までの福音伝道者であったことを証ししているのでしょう。

▢まとめとして

 パウロの多くの人への深い気配りを見習いたいと思います。 貧しいエルサレム教会に募金が届けられるよう早く準備していなさい(1~3節)。若いテモテが、心配なく生活できるよう世話してほしい。(10節)。

 パウロの周りの人達への優しい気遣いを真似し、信者同士、互いに、支え合いながら信仰生活を励んでいきましょう。