コリントの信徒への手紙Ⅰ15:35-58      2024.4.21

西澤 正文

テ-マ: ラッパが鳴ると死者は復活して朽ちない者とされ,私達は変えられます(52)

 マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4福音書全てにイエスの「復活」が記され、私達もそれを信じているにもかかわらず、現実には復活の喜びが今一つ湧いてきません。これが私達の正直な姿ではないでしょうか。   

 親しい妻、夫、親や子供が死んで別れる時、私達は必死になって復活を願い祈ります。祈りながらも「神様、私達が死んだ後、本当に復するのですか…と疑う気持ちも少なからずあるのでは…これが正直なところではないでしょうか。

 復活したイエスは弟子達の前に現れました。生前、予告した通りに姿を現しました。トマスは、イエスが復活した時、弟子達と一緒にいなかったので、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、この手をわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」と言いました。8日後イエスが現れ、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てわたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、

 

信じる者になりなさい。」トマスは、慌てて「私の主、私の神よ」と言って、1対1の関係を強調し信仰告白しました。

 復活したイエスが弟子たちと共に40日間、地上で過ごされ天へ帰られました。それが現在まで続いています。姿は見えなくても、聖霊が私達一人一人を導かれています。そして、再び、キリストは終末の時・再臨の時、地上にやって来ると約束されています。この再臨の約束は必ず実現します。再臨の時期は教えられませんが、確実にやって来ます。イエスが再び地上にやって来る約束は、キリストを信じ繋がっている者には、この復活の命に預かることができます。これ以上の喜び、望みはありません。

▢まとめとして

  復活は、ただの理論や理屈でなく、聖書に書かれた事実に基づいています。「(復活されたイエスにお会いした方々は)大部分は今なお生き残っています。」(15:6)これほど確かなことはありません。再臨の時、私達も復活できるとの約束は、私たちの希望、勇気の源です。