マタイによる福音書28:1-20      2023.11.26

西澤 正文

テーマ:あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。 

 イエスは天国へ帰る前、十字架上で命を落とし、3日目に復活する出来事を、弟子達に3回繰り返し予告していました。そのことをマタイ、マルコ、ルカそれぞれの福音書全てにおいて3回繰り返し伝えられました。

 そして、イエスは、目では見えない聖霊となり、風の様に自由に人々のところに帰って来られ、人々を守られ励まし導かれました。聖霊は、何時、何処で、誰に注がれるのか、それは私達には知る由もなく、ただ主の御心によることをも示しています。

 使徒言行録1章では、弟子達に向い、あなた方の上に聖霊が降ると、あなた方は力を受ける。そしてあなた方は地の果てに至るまで私の証人となり福音伝道する、と伝えられました。

 

 同2章では、五旬節の日(過越祭の安息日の翌日から数えて50日目)聖霊に満たされ、弟子達12人が立ち、ペトロが説教を開始され、イエスを証しされた様子が描かれています。意気地のない弟子たちが、新しい自分に生れ変り、堂々とイエスについて証しました。イエスの予告通り、弟子たちは復活されたイエスに出会い、今までイエスから直接お聴きしていた教えがすべて真実であった事が走馬灯のようにはっきりと蘇り、古い人間から新しい人間に生まれ変わったのです。

 弟子たちが新生され,別人のように福音伝道に励む姿そのものが、復活の予告が真実であったことを我々に証明しています。

▢まとめとして

 自分で活動するというのではなく、聖霊に導かれ、聖霊のみ力を受けながら聖霊と共の活動している弟子たちの姿は、私たちも聖霊を注がれイエスの証人(伝道する者)となりなさい、と伝えているように思います。たとえ自身が伝道できなくとも、証人(伝道者)を支える活動は出来ます。そうなれるよう共に祈っていきましょう。